「自分も教育も、アップデートし続ける」

木塚 篤史ATSUSHI KIZUKA

東大寺学園中学校・高等学校 / 京都大学 文学部 卒業
関西本部 合格部 総合職 | 2011年入社

※社員の所属・役職は取材当時のものとなります。

国語の世界を伝えたい

この業界に興味を持ったのは、教育実習生として母校に帰り、授業をすることになったのがきっかけです。母校には私が学生時代から尊敬する恩師がおり、先生の語り口は「授業」という話芸を聞いているかのようで、自分も国語の世界のおもしろさを教えられるようになりたいと思うようになっていました。自分が授業の空気をつくっているという感覚は心地よく、特に授業が上手くいった時の高揚感は他に代えがたいものがありました。塾業界を選んだ理由は、教える職業の中でも、授業の成果が目に見えて分かる仕事の方が自分にとって理解しやすいと思ったからです。私自身、中学受験も経験していて塾の雰囲気も知っていましたし、この場所でやっていく自信があったので、塾業界に特化して就職活動を行いました。

アップデートし続ける

もとは教室スタッフをしており、7年目で本部の合格部に異動しました。教室スタッフの時は、お客様に選ばれることが最大の喜びで、授業を行って生徒に「先生の授業を受けたい」と思わせることが目標でした。現在の合格部では、一回の授業でどれだけ学力を伸ばせるかに注力することが求められます。常に自分に磨きをかけ、より効果的に教えられるよう努めています。合格部では教材を作成するのですが、ゼロから生み出して納得のいくものになるのに5年はかかります。作成した教材で授業をし、試行錯誤をくり返す、ブラッシュアップの期間が必要だからです。こういった業務にも携わっていくうちに、自然と先のことを見据えるようになりました。たとえば10年に一度改訂される国語辞典でも、10年後に向けたブラッシュアップは常に行われています。土の中で何年も成長を重ねて、夏にやっと顔を出すセミみたいなものでしょうか。

より良くするために

新卒で教室に配属されたころは、目の前の業務をこなすことに必死でした。合格部に異動して3年が経ち、現在は大阪最難関の責任者をしています。担当している生徒を合格させることが一番の目標です。与えられた時間と教材を使ってどのように教えるか工夫をすることが中心ですが、時間割やテキストなど、いま当たり前になっているものが本当に最適なのか、常に考えています。考えた結果、やはりこのままで行くという結論に至ることもありますが、考えた過程には意味があると思っています。

打ち込める天職

どこまでが仕事でどこからがオフか、厳密に線を引くことは難しいと思います。よい閃きを得る機会は、勤務時間中に限らずいつやって来るかわかりません。どんな問題にしようか、どんな授業にしようか、日常生活の中で自然と考えています。読書をしているときに「ここに傍線が引きたい」と思うこともしばしば。どれだけ考えても思いつかなかった解答が、ある時ふっと降りてくるときの快感はたまりません。ずっと教材や授業のことを考えていられるほど、打ちこめる天職に出会えたと思っています。

オフの自分・好きなこと

書道

学生時代から書道をやっていて、中高生のときは文化部のインターハイにあたる「総文祭(全国高等学校総合文化祭)」や「書の甲子園」での入賞を目指して練習に明け暮れていました。最近は筆をとることも少なくなりましたが、学校見学会や文化祭で書道部の作品が掲示されていると、つい足をとめてしまいます。休みの日は、コントや漫才の動画を見て過ごすことも多いです。人が話しているのを見るのは大好きです。