入学後の伸び率に定評あり　中間・期末考査に代わる名物『20分テスト』

　「コツコツと『20分テスト』に取り組むのがいちばん！」と生徒が声を揃える金蘭千里。北摂の緑豊かな住宅地に立つ６年完全一貫の共学校は、毎年、国公立大学に４割を超える堅実な合格実績を誇ります。名物『20分テスト』は毎日、朝礼後に実施。全教科テスト範囲は２週間分で同校には中間・期末といった定期考査はありません。

　「すぐに質問できるのが良いところ。『20分テスト』はコミュニケーションツールのひとつです」と語る生徒たち。１クラス30人程の少人数制が学力のベースを支えています。大学入試は「○○講座」という志望校別対策ではなく、一人ひとりに指導。解答に至るまで生徒と教員が議論し、何度も深く学ぶことで自立するチカラも育んでいます。

　運動系10、文化系17あるクラブは、定期考査による休みがないため活動日数はたっぷり。金蘭千里５０周年改革と共に創部された吹奏楽部は『ポピュラーステージ吹奏楽コンクール』の全国大会にも出場経歴があり、他にも『大阪府アンサンブルコンテスト』で金賞受賞実績を残すなど成果を出しています。

　６年間、毎年行われる「野外活動」。中学１年生はテント、寝袋、飯盒など学校の用具を近隣キャンプ場に運ぶことから始めます。食を整え寝床を確保することをメインとするこの伝統行事は創立当初、学校のグラウンドで行われました。

　英国名門パブリックスクールを範に1965（昭和40）年創立した同校は高校１年時に希望制でイートン校・ハロウ校などの現地パブリックスクールにて約２週間の海外研修を実施しています。