開校当時の明石校室長先生

卒業生のサロン?
開校を聞きつけた近隣の卒業生(主に中学生)が開校直前からたくさんやってきました。その多くは元町校や明石校で教えていた生徒です。時間が許す限り、紅茶でも飲みながらお互いに近況報告。教室がサロンと化す楽しいひと時です。ただ、私にとっては貴重な勉強の時間でもあるのです。話を聞きながら、「このタイプの子には、やはりこの学校が合っていたのだな。」としっかり頭に刻み込んでいきます。受験生の志望校選びの貴重なデータとなりますね。
通塾モチベーションがスタッフとの会話?
いよいよ新教室での授業がスタートしましたが、中には勉強が大嫌いの子もいます。
休憩ごとに必ず受付にやってきた5年生の子は、「教室スタッフとおしゃべりすることだけが楽しみ」と言っていました。(日能研には授業を担当しない教室スタッフがいます。休憩中に生徒と話をすることも大きな仕事。当時、学園都市校にいた3人の教室スタッフは生徒と話すのがとても上手でしたね。)
さて、この5年生の子は、通い続けるうちに勉強も面白くなったそうです。今は海外ですばらしい仕事をしています。久しぶりに帰国したときには連絡をくれ、地元の紅茶をお土産に持ってきてくれました。卒業生の活躍を知るのはこの仕事の大きな楽しみの一つですね。
答案用紙が行方不明?
開校後、最初の一年間で、最も肝を冷やしたできごとをご紹介します。
「答案用紙が届かない」との連絡が採点会場から入り、大騒ぎに。かなり時間が経過して、なんとか到着。答案用紙を運んでいたスタッフが、途中で体調不良になり、駅のベンチで寝込んでしまっていたというのが原因でした。
今はデータでやり取りするので、こんなことは起こりえません。安心してください。
志望校選定理由がそれ?
開校後はじめて迎える中学入試。受験生の志望校を選んでいく作業は、難しいけれど、心弾むものです。一人一人の生徒が、進学した中高一貫校で充実した生活を送っている姿を想像しつつ、保護者の方とともに第一志望から第三志望校あたりまで決めていきます。相談時間が長くなり、「先生、ちょっと休憩しましょう」と、バッグから紅茶の缶を数本取り出したお母さまが思い出されます。
さて、志望校選定理由の中で最もユニークだったのは「学校の上履き」です。学校説明会に行ったとき、学校で貸してもらった上履きが最高に気に入ったというのですが…。
このすてきな選定理由の子は、開校後の合格連絡第1号の生徒でもあります。