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低学年からの学習方法

Publish :
2024.11.09
Category :
進学情報 学校選択

低学年の勉強で子どもたちに必要なことは、学ぶ楽しさ、興味づけや動機づけです。単に「さあ、勉強はしっかりやろうね。気合いを入れてがんばろうね。」と言うだけでは、子どもたちは、「覚えるのは大変だなあ」「難しいなあ」「いやだなあ」「つまらないなあ」「しんどいなあ」と思ってしまうかもしれません。そのようなモチベーションで取り組む子どもたちには、苦痛を与えるだけで終始してしまいます。ですから、特に低学年においては、学ぶ楽しさと興味づけや動機づけは欠かすことができないです。低学年のうちはいくら失敗してもいいのですから、まちがえてもいいので、楽しく勉強に取り組むことができるようにしてあげましょう。

さて、今これからの社会で求められているのは、子どもたちに「生きる力」「確かな学力」を育んでいくことです。変化の激しい社会で必要とする「生きる力」とは、「確かな学力」と「豊かな人間性」そして「健康と体力」の3つの要素からなる力です。「確かな学力」とは知識や技能、技術はもちろんのことですが、これに加えて、学ぶ意欲や自分で課題を見つけ、自ら学び、主体的な判断をし、行動し、よりよい問題解決ができる資質や能力までふくめたもののことです。

 低学年の学習では、そのベースとなる基礎的な知識や技能を身につけることが大切なのは言うまでもないですが、それよりも将来に向けて伸びる子どもを育てるためには、何よりも学ぶ楽しさを自ら発見していくことが大切なのです。そのためには学ぶ機会をできるだけ与えることが大切です。もちろん学校で学ぶことはたくさんありますが、それを超える豊富な知識や技術の習得とともにより豊かな思考力を育む大切な場として、日能研があると思っています。

 低学年のうちから何でもやらせばいいというわけではありません。発達段階に応じて意欲がわく適切なものを与えることが大切です。そして、まちがえたものがあればしっかりふり返りをし、深いところまでその仕組みが理解できるように、取り組んでいくことが大切です。くり返し取り組んでいく姿勢、そして「わかった」という感動、さらに自分の力で「できた」というより深い喜びが大切なのです。その習慣が低学年時にしっかりと構築できれば、将来的に伸びる子どもが育っていきます。そうして、さらにもっともっと視野を広げ、幅広くものごとをとらえ、考え、分析し、行動し解決に至ることができるというまさに「豊かな人間性」が養われ、グローバルに活躍ができる人間へと育っていきます。「好きこそものの上手なれ」というスタンスで「楽しく学ぶ」ことができるようにしてあげましょう。そして、先生や保護者はタイミングを逃すことなく子どもを褒めることで、伸び伸びとやる気に満ちて取り組む、光り輝く目を持った子どもたちを育んでいきましょう。