リーダーの視点~情熱の共鳴~#1
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このコラムは、弊社代表取締役の小松原健裕が最新の情勢に触れつつ、リーダーとして社内に向けて発信したメッセージを取り上げ、社員に「何を伝え・何を期待しているか」を伝える内容となっています。
■ 今回のテーマ「雪だるま式」
今年から新NISA制度がスタートし、日経平均が過去最高値になるなど資産運用の話題が盛り上がっています。
投資と言えば「複利効果」の話がよく出てきます。例えば、ウォーレン・バフェットは世界で最も優れた投資家の一人だと言われていますが、バフェットの純資産の95%以上は65歳以上に得られたものなのです。
最初は小さくてもどんどん大きくなっていく。まさに「雪だるま式」と言えます。
そして、そのことは知識にも同じことが言えます。
知識は相互関連性があるため、知識があるほど人ほど新しい知識を身に着けやすくなります。知識を単体で覚えずにネットワークにして覚えることで、その知識が頭に定着に活用しやすくなります。
弊社主催の入試分析イベントである合格オンザロードなどでの保護者会でも知識のネットワーク話は鉄板です。そして、仕事も同じことが言えます。例えば世の中で最も多い営業の仕事を事例とすると、成果を上げる人は、まず新規顧客を10,20社と数多く連絡するそうです。最初は本当に大変ですが、顧客の網を作ることで途中から営業が一気に楽になります。なぜなら、顧客リストをつくり営業で一定の成果が上がるようになると人は心に余裕が出てきます。そうすると売る仕草がなくなり、相手は安心して相談できます。親身に相談に乗ることで結果的にいい関係を作り出し、口コミの創出など成果が出やすい環境をつくることができます。逆に最初を最低限の4,5社にしてしまうと、1,2つ失敗によって常に追われる状況になり、心に余裕がなくなってしまいます。そうすると押し売り感も出て、信頼も得られずに口コミも得られません。
最初はわずかだった成果の差が段々大きくなっていきます。さらに「ちょっと勝っていた人」は少し余裕があるので次の一手を打てるようになり、さらに成果を伸ばすことができるのです。勉強についても同じことが言え、最初に手間をかけて学習姿勢を身につけた子どもは伸びていきます。これが成功の真理だと私は強く思うのです。
初期の努力の差がいずれ圧倒的なアウトプットの差になるのです。「あいつは恵まれている。運がよい。」と世の中の不公平に原因を求めてはいけないと考えます。最初のわずかな差が「雪だるま式」に膨らんでいくのでそう見えるだけなのです。私たち日能研関西のスタッフも「雪だるま式」をイメージしながら、初期の努力、苦労、挑戦に前向きに取り組んでいきましょう。